こんばんは、まぴ母です。
子どもの食事にはたんぱく質も重要ですが、鉄分も重要だと言われています。小さなお子さんを持つお母様が離乳食情報を探しているとSNSでは「鉄分リッチフード」といったワードがよく出てくるのではないでしょうか。
妊娠中、出産後に母親も鉄分補給が必要と言われていましたし、重要であることは想像できますが、果たしてどのくらい必要で、貧血予防以外にどういった効能があるのかということが分からなかったのでこちらも離乳食を始める際に調べたこと、実際に効果を感じたことを振り返りたいと思います。
乳幼児にはなぜ鉄分が必要なのか
鉄は貧血予防だけではなく、乳幼児の脳の発達に不可欠な栄養素。母親の胎内で蓄えた母体由来の鉄が足りなくなるため、生後半年頃から離乳食を開始して鉄分を補っていくこととなりますが、乳児期、特に乳児期後半は急激な身体の成長に伴い鉄欠乏症に陥りやすいそう。
また、鉄欠乏症は鉄欠乏性貧血を引き起こすだけでなく、神経発達や知的機能に長期的に影響を及ぼすことが知られています。
日本の子どもたちは鉄分が不足している
実際に、子どもたちはどのくらい鉄が足りているのでしょうか。
離乳食振り返り③の【たんぱくリッチ編】でご紹介した「体、知能がグングン育つ離乳食」によると、沖縄県では日本で唯一、乳児期後期検診と1歳6か月検診で貧血検査を40年以上にわたって行っているそうですが、乳幼児後期検診では20%程度、1歳6か月検診では10%弱の子どもが貧血になっているとのこと。
10人に1人は貧血であると考えるとかなり多いのではないのでしょうか。
実際に1日に必要な鉄分の量を調べ、推奨量をまとめました。
※参照:厚生労働省 2乳児・小児
年齢 | 男児 | 女児 |
6~8か月 | 5mg | 4.5mg |
9~11カ月 | 5mg | 4.5mg |
1~2歳 | 4.5mg | 4.5mg |
食品に置き換えてみました。
品名 | 100gあたりの鉄分量 |
うし [和牛肉] かたロース 赤肉 生 | 2.4mg |
ぶた [中型種肉] もも 赤肉 生 | 0.9mg |
<鳥肉類> [若どり・主品目] むね 皮つき 生 | 0.3mg |
鶏卵 全卵 目玉焼き ※100gではなく全量で計算 | 2.1mg |
普通牛乳 | 0.2mg |
ブロッコリー 花序 電子レンジ調理 | 1.4mg |
ほうれんそう 葉 通年平均 ゆで | 0.9mg |
こまつな 葉 ゆで | 2.1mg |
きな粉 黄大豆 全粒大豆 | 8.0mg |
絹ごし豆腐 | 1.2mg |
上記を見るだけでも、1歳児の1食分で必要な肉の摂取量が20g~30gなので、鉄分が多いとされる100gの牛肉を摂取したとて2.5㎎。1歳児の1日に必要な野菜量180g程度を鉄分豊富なブロッコリ―で取ったとすると2.52mgとなるので鉄分豊富な食材をフルフルでとると何とか超えられる計算です。
毎日牛肉というわけにもいかないので、牛肉の半分の鉄量の豚肉を取ることもあるでしょう。推奨量を摂取するのは至難の業ではないだろうかと感じましたので、日本の子どもたちの鉄分が少ないというのは事実ではないのだろうかと思いました。
鉄分ちょい足しフードの力を借りる
肉や豆腐、野菜といった食材だけでは、奨量到達への道のりは険しいですが、たんぱくリッチ同様に、我が家は鉄分ちょい足しができる市販のベビーフードなどを使用し、ちりつも作戦で鉄分量を積み上げています。
よく使う食材は以下です。
- 鶏レバーパウダー:100gあたり鉄分含有量は40.1mg
- おやさいきなこ:100gあたり鉄分含有量は6.7mg
- オートミール:1食分(30g)あたり鉄分含有量は1.0~1.7mg
- 豆乳:200mlあたり鉄分含有量は1.1mg
1食につき鶏レバーパウダーは7カ月~2歳ですと、1日当たり0.6gが目安なので、1日にその分量を与えると0.24mgの鉄分を摂取できます。きなこに関しては、小さじ1杯程度与えれば0.3mgの鉄分を摂取することに。
積み上げていけば無理なくちょい足しフードだけで1mg程度の鉄分を取れるため、普段の食事に鉄分補給フードを足していくことを心がければ難なく1日の鉄分摂取量をクリアできます。
その甲斐あってか、貧血にもならず(かかりつけの病院で病気の際に血液検査がある為分かっています)夜もしっかり寝てくれているので効果はあるのかなと実感しています。
次回はよく使う市販の鉄分フードと使い方の紹介やイヤイヤ期に鉄分が効果があったと感じたシーンについての話を書きたいと思っています。
それでは、ごきげんよう。
コメント